『裏切られた夏』真崎春望

　ヒーローの弟が性格もよく四面楚歌なヒロインに好意的、重要な場面に某家政婦のように居合わせるなど美味しい活躍があり、今回彼がいなければヒロインもヒーローも10年前を繰り返すことになったと思います。
　辛い立場のヒロインを色々な面でサポートするなど、素敵な役どころでした。
　それにしても、悪役はヒロインに対して態度や言動が酷いのに何故誰も気付かないの?
　ヒーローの弟が偶然画策場面に遭遇するくらいだから、かなり穴のある計画だと思うのに不思議。
　退場まで湿っぽくない清々しい見事な悪役っぷりで1mmの反省もないところが逆に良かったです。
　ヒロインの祖父はちょっと調子良すぎるんじゃないのと思ったけれど、幸せそうだから良いか…。

○解説
　10年前、オリンピアはギリシアで恋に落ちた。相手は、祖父が決めた許婚・ニック。
　セクシーで優しく、そしてプレイボーイ。
　互いに惹かれあっていると感じていたが、あらぬ疑いからニックに“浮気女”と罵られ…破局。
　傷ついたオリンピアはギリシアを後にした。そして今、祖父の思惑で再び二人は婚約することになり！？

裏切られた夏 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)

• 作者: 真崎 春望
• 出版社/メーカー: 宙出版
• 発売日: 2004/11/01
• メディア: コミック

タグ：真崎春望 リン・グレアム