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『三人のメリークリスマス』橋本多佳子 [エマ・ダーシー]

 ヒロインの不幸設定がてんこ盛りすぎて泣ける(ノД`)
 優しい父の他界・継母の虐め・ヒーロー記憶喪失。
 極めつけにヒーローの姉に養子に出したら住所解らないように引っ越されて年1回しか連絡貰えない(それも住所探られないように一方的に送られるだけの手紙&写真)。
 13年後から話が始まっているので悲惨な雰囲気はあまり感じないけれど、13年間ずっとヒーローを想い子供を想い年1回の手紙と写真だけを心の支えに生活しているとか…。
 せめて悲しみを分ち合える友達くらいいたら良かったのにと思う。
 ただし、前述の不幸な状況があるだけに運命的でドラマチックな展開がとても嬉しい。
 登場人物の誰か突出して悪人でも性格が悪くもなく、ヒーローが結婚もせず自堕落な生活もせず、爽やかのんびりと過ごしていたのも私の好み。
 記憶はないけれど改めてヒロインに一目惚れとか、素晴らしい。
 何度も読み返しています。

○解説
 「君が大人になるまで待つよ 4年後にまた会おう」
 そう言い残したまま、メリーの恋人・ニックは事故で記憶を失くしてしまった。
 二人の間にできた娘を抱え、彼の実家を訪ねたメリー。
 しかし、ニックの姉から彼に会うことを拒絶された上、娘を養子として引き取らせて欲しいと論される。
 ニックと娘のためにメリーは泣く泣く身を引くが、13年後、「実の母親に会いたい」という娘が何も知らないニックと共にメリーの元を訪ねて来る…!
 メリーが夢にまで見た“家族三人のクリスマス”。
 実現する日が、ようやく訪れたというのだろうか…?


三人のメリークリスマス (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)

三人のメリークリスマス (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)

  • 作者: エマ・ダーシー
  • 出版社/メーカー: 宙出版
  • 発売日: 2005/07/14
  • メディア: コミック


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